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​大島 成己

北欧の家具デザイン史の中でも異質な存在のひとり、ポール・ケアホルム。スチールやステンレスを駆使した緊張感あるフォルムに、革や藤、石などの自然素材を融合させる卓越した構成力は、BUILDINGの家具設計においてひとつの大きな指針となっています。

1981年まで氏の作品の生産を担ったE. Kold Christensen社の希少なヴィンテージ品をはじめ、82年から現在も製造・販売を行うFritz Hansen社の現行品ユーズドまでが一堂に揃いました。

ケアホルムが残したデザイン・ディテールに直接触れていただける貴重な機会となりました。



Poul Kjærholm / ポール・ケアホルム

1929年、デンマーク・オスターヴロ生まれ。家具職人として修行を積み若干19歳で木工マイスターを取得。1949年にコペンハーゲンのデンマーク美術工芸学校夜間コースへ進学し、在学中にハンス・ウェグナーの事務所に非常勤スタッフとして勤務する。大学卒業後にフリッツ・ハンセン社に就職するも1年で退社。その才能を見出したコル・クリンステンとの出会により、55年からE.コル・クリステンセン社と家具製造・販売における協働をスタートする。「金属には木や革と同等の美しさがある」という考えを貫き、51歳の若さで亡くなるまで数多くのデザインを残す。王立芸術アカデミー家具科3代目教授。

PERFECTION - POUL KJÆRHOLM

2017年11月3日(金)ー 11月12日(日)

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